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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

成道会じょうどうえ
(令和4年 12月の法話)

臘八接心ろうはつせっしん」は、禅の修行者にとって、
重大な行事の一つです。
十二月一日から八日未明まで、
余事をなさず、坐禅に徹して日送りします。
それはブッダが悟りを開かれたとされる
十二月八日「成道会」にちなみます。

北宋の都、東京(開封)では
十二月になると冬の準備の市がたち、
八日には托鉢の僧がお盆に仏像を安置して
香湯こうとうそそぎつつ街を練り歩いて寄付を募り、
寺は檀徒に粥を配るなど、
様々な行事がありました。
成道と直接関係づけていませんが、
八日が特別な日であることが意識され、
禅宗の隆盛とともに、この日ブッダが
明けの明星を見て大悟されたという故事が
次第に定着し成道会になったと思われます。
ちなみに道元禅師は建長二(1250)年のこの日
「私がはじめて成道会を伝えた。未来永劫行いなさい。」と
成道会に大切さを説かれています。