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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

湧き出る思い
(令和3年 5月の法話)

座禅をしていると、ついつい考えごとが湧いてきます。

道元さまがお示しになった「非思量ひしりょう」とはほど遠く、
いつの間にか、思いが湧いてきます。
さらにその思いが物語にまで発展してしまうのも困りもの。

頭のなかで悲喜交々ひきこもごもの物語が展開してしまいます。
心が迷走するのに従って、不思議なことに姿勢まで崩れてきます。
これまた困ったことです。

「いやいや、これはいかん!」と頭を振って、
姿勢を正しくするのですが、これも束の間。
知らず知らずにまた思いが湧いてきます。

禅苑清規ぜんねんしんぎ』「座禅儀」には次のように書いてあります。
「思いが起こったら、それに気付きなさい 
気付けば、その思いは消えていきますよ」

まずは自分の思いにひきこまれず、
素直にその思いに気が付いていくことなのですね。
そして淡々と姿勢を正していきましょう。