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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

啐啄同時そったくどうじ
(令和3年 3月の法話)

青年期の生意気盛りって、誰にもあるものです。
若きみなぎる力を背景に、自分一人で生きてきたんだ、
これからも自分の力で道を切り開いて行くんだ、
と鼻息の荒い時期があります。
それは青年期の大切な成長過程です。
自信と希望に満ちた美しい時です。

禅語に「啐啄同時そったくどうじ」という言葉があります。
ヒナ鳥が卵から外の世界に出ようとする時に、
そのか弱いくちばしで、内側からコツコツと殻をつつきます。
その音を聞いた親鳥は外側からその場所を聞き分け、
ピンポイントでカツカツとつつきます。
内と外から力を加えられた卵はパリッと割れて、
無事にヒナ鳥はこの広い世界へと出てくるのです。

希望に満ちた若者を、強く応援しましょう。
その手助けに彼らが気付こうが気付くまいが、
殻を破って出てきたヒナたちが大きく羽ばたけるように!