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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

月見団子
(令和2年 9月の法話)

月は一定の間隔で満ち足りかけたりします。
それを基準にして昔の暦(陰暦)が作られました。
今年は十月一日が陰暦の八月十五日にあたります。
陰暦では、七・八・九月が秋なので、
その真ん中の一年中で最も美しい月という意味で
「中秋の名月」と称されています。

空が澄みわたり、心地よい秋風が吹く季節にまん丸い月を見ていると、
心も澄みきってくるように感じます。
観月かんげつの風習は周の時代に始まったと言われますから、 かなり古くからありました。
唐や宋の時代には月をでる行事が盛んになったそうです。

日本に伝えられたのは後醍醐天皇の時代で、
江戸時代には民間でも月見が盛んになり、
三方(さんぼう)に載せた団子も供えられました。
また、ススキや秋の草花を飾り、里芋や栗・柿など、
満月を連想させる丸いくだものも添えられました。