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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

茗荷みょうがの話
(令和2年 8月の法話)

蒸し暑い日が続いて食欲がなくなった時に、
冷やっこを食べたいと思う人も多いのではないでしょうか。
刻んだ青紫蘇や茗荷を薬味に添えた冷たい豆腐は、
食欲不振を忘れさせてくれますし、栄養の補給にもなるでしょう。

五~七分角の方形に切った豆腐を「やっこ」と呼びます。
やっこは江戸時代の大名が行列する際に、
槍を持って先頭を歩中間ちゅうげんのことで、
その衣装の紋所に由来するそうです。
また、一説によると豆腐の起源は
二千年以上も前の淮南わいなん王・劉安りゅうあんと言われます。

ところで、昔から「茗荷を食べると物忘れする」と言われています。
これは、お釈迦様の弟子で記憶力が悪い周梨槃特しゅりはんどくの死後に、
そのお墓のあたりから生えてきたのが
茗荷だったと言われているからです。
もちろん、何の根拠もない話ですが……。