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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

梅干しの効用
(令和2年 6月の法話)

雨にぬれた紫陽花あじさいのうす紫が目に沁みる季節です。
梅の実が熟するころの長雨ということから
梅雨ばいうの名がついたのでしょう。
子供のころには「生梅を食べてはいけない」と、よく言われました。

未熟な梅にはかなりの濃度の青酸が含まれていますから、
うっかり食べる大変です。
けれども、梅干しにすれば大丈夫です。
古く中国から渡来したという梅には多くの種類があり、
梅干しとして親しまれています。

梅干しに含まれるクエン酸は気分を爽快にし、
新陳代謝を高めて疲労を回復すると言われ、
梅肉エキスには殺菌作用があることが知られています。
江戸時代には薬用としてだけでなく、
実用的な貯蔵食品としても普及して
庶民の暮らしと深く結びついたのです。