過去の法話
お盆(2)
(令和元年 8月の法話)
「お盆」は、ご先祖様をはじめ、
あらゆる御霊を供養する行事です。
元々は「盂蘭盆」といいます。
「盂蘭盆」ということばは、古代のインドの言語である
サンスクリット語で「逆さづりの苦しみ」を意味する
「ウランバナ」を音写したもので、逆さに吊られた
亡者を供養する意味があったと理解されていました。
しかし最近では、古代イランのことばで
「霊魂」をあらわす「ウルヴァン」が語源で、
当地で霊魂を祀る儀礼が伝わるうちに、
「盂蘭盆」と呼ばれるようになった、
という説が有力になっています。