過去の法話
発心
(平成30年 1月の法話)
十二月八日は、成道会です。
光風動春のとき。
お正月を無事迎えることは、誠にありがたいものです。
風雪に耐えながら先駆けてほころぶ梅花のように、
私たちも、希望という一輪の花を咲かせて一年を彩りたいですね。
あらたまの年のはじめに、
皆さんはどんな思いで新年を迎えましたか?
何事もはじまりが大事。
道元禅師も"さあ修業するぞ!"という
はじめの発心(悟りへの求道心)を百千万回も起こそう、
とおっしゃっています。
元旦に抱いた今年の希望も、日々忘れずに過ごしたいものです……。
思えば禅語に「吹毛も用い了れば、急ぎ磨すべし」とあります。
フッと吹いた毛を切ってしまうほどの切れ味鋭い剣でも、
使って磨かなければ、あっという間に鈍刀となります。
人の心も同じ。最初の純粋な心をいつも胸に抱くことが出来のなら、
きっと人生の達人になれるのでしょう。