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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

成道会じょうどうえ
(平成29年 12月の法話)

十二月八日は、成道会じょうどうえです。

成道とは、道(仏道)を成す(完成)、ということで、
お釈迦さまが悟りを開いたことを意味します。
成道会は、お釈迦さまの悟りを祝福する法要なのです。

さて、この法要の特徴は、お釈迦さまの悟りへの修行を見習い、
八日間にわたる坐禅を行うことです。
この八日間の坐禅を特別に「摂心せっしん」といいます。

お釈迦さまは、釈迦族の王子の生活を捨てて出家し、
六年にもわたる苦行を行いました。
しかし、心の平安を得ることができず、苦行を止めて、
菩提樹ぼだいじゅの下で静かに坐禅を組んだのでした。
そして、八日目の明け方、明けの明星が昇るのを見て、
悟りを開かれました。

このように坐禅により、悟りを開いた因縁に基づき、
八日間にわたる坐禅を行い、その坐禅の後に、
成道を祝う法要を行います。

成道を祝うために、お釈迦さまの姿にならい坐禅を行うのは、
禅宗の成道会の大きな特徴なのです。