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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

羅漢講式らかんこうしき
(平成29年 11月の法話)

修業道場の大変重要な法要、「羅漢講式」を紹介いたします。

まず「講式」とは何でしょうか。
それは、仏や菩薩、祖師などの徳を讃える法要です。
この法要では、祭文さいもんという供養の対象を讃える言葉や、
式文しきもんという具体的な行蹟や功徳を述べた文章が唱えられます。
その間には、「声明しょうみょう」という
独特の節回しのお唱えをいたします。
これは、宗教音楽ともいえる荘厳なものです。

曹洞宗には、両祖忌の「報恩講式」、達磨忌の「達磨講式」、
さらに「観音講式」など、幾つかの講式があります。
その中でも、安居の始まる前に行われる
「羅漢講式」は特別な講式です。
それは道元禅師が、永平寺において行った講式だからです。

禅宗というと、坐禅修行ばかりと思われがちですが、
このように仏や菩薩・羅漢の行蹟を讃え、
その徳を慕う法要が行われているのです。
それは同時に、多くの檀信徒の方々への供養に繋がるのです。