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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

安居あんご
(平成29年 5月の法話)

両本山などの修行道場では、この時期「安居あんご」という
特別の修行期間に入ります。
これは、別名「百日禁足」ともいわれ、
三ヵ月にわたり道場から出ることなく、
一心に修行に励むのです。

では、なぜこのような修行を行うのでしょうか。
これは古代のインド、お釈迦さまの時代にまでさかのぼります。
インドは日本と異なり、季節が大きく雨季と乾季に分かれます。
この雨季のころは、道もぬかるみ、川もあふれ、
歩くこともままなりません。
さらに、動植物が活発に動き始める時期でもあり、
誤って踏みつける危険もあります。
ですから地方を巡って修行するのではなく、
一ヵ所に集まって研鑽する時期と定めました。
これを夏安居げあんご雨安居うあんごと呼ぶのです。

さらに中国では、冬の寒さが厳しいので、
この時期も集まって修行を行う期間としました。
これを冬安居とうあんご雪安居せつあんごと呼ぶのです。
僧堂は、このように期間を定め、修行に励んでいるのです。