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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

お彼岸
(平成29年 3月の法話)

「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、
春と秋にそれぞれ彼岸の時期があります。
そのちょうど真ん中を「彼岸の中日」と呼び、
この日は、三月は春分の日、九月は秋分の日と、それぞれ祝日です。

ではなぜ、祝日なのでしょうか。
その理由は、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、
秋分の日は「ご先祖さまをうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」
と定められているからです。
これは、日本人の自然観・宗教観が強く意識されています。
つまり、山や川、木々や草花、そして動物たちを大切に思い、
時には信仰の対象としてきた歴史と、ご先祖様を祀り、
一族や地域の安寧を祈念していた姿がそのまま反映されているのです。

ですからこの期間に、自身に関係する
多くの方々に対する感謝の気持ちを新たにし、
お寺とお墓にお参りいただければと思います。
と同時に、自然の恵みにも感謝していただきたいのです。