過去の法話
涅槃会
(平成29年 2月の法話)
本堂の正面に向かって右側、東序の室中と呼ばれる場所に、
お釈迦さまの亡くなられた時の様子を描いた、
涅槃図が祀られています。
涅槃の元々の意味は、煩悩の消えた状態、悟りのことです。
これが、お釈迦さまの死の安らぎの状態に重ねられたのです。 お釈迦さまは、インドの地で四十五年にわたり、人々に法を説き、
救いの手を伸ばし、そして多くの弟子育てました。 しかし、八十歳という高齢となられ、
いよいよ最後の時を迎えられたのでした。 沙羅双樹の下に横たわるお釈迦さまの周りには、
多くの菩薩や弟子たち、そして、獅子や象をはじめ
あまたの動物が居ます。 右上には、急を聞いて駆けつける
お母さんの摩耶夫人などが描かれています。
この涅槃図のお弟子さん方に自身の姿を重ね合わせ、
ご一緒に手を合わせていただきたいと思います。