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縁起
(平成28年 12月の法話)
一本の樹をじっと見つめます。
樹の中に雲が見えます。
太陽が見えます。ミミズが見えます。
去年の落ち葉が見えます。
一本の樹は、雨に潤い育ちます。
雨は雲から降ってきます。
太陽がなければ、雲も発生しませんし、
何より光合成が行われません。
ミミズは豊饒な大地をつくりますし、
去年の落ち葉も朽ちて養分となります。
一本の樹は、それらすべてとつながっています。
これが「 縁起 」です。
私たちはつながりあっているのです。
互いになくてはならない存在なのです。
私たちは、このつながりを大切にしなければならないのです。