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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

木魚(もくぎょ)
(平成28年 3月の法話)

僧堂(そうどう)に、魚の形をした木製の鳴らし物が吊してあります。
これを鳴らし、食事や作務(さむ)の際、修行僧を集めます。
この鳴らし物を古くは「木魚」と呼称しました。
わたしたちが、現在 目にする、読経の際に打ち鳴らす「木魚」は、
江戸期、中国の明(みん)様式を伝えた黄檗宗(おうばくしゅう)の
渡来以後、取り入れられたものなのです。

僧堂に吊られている鳴らし物は現在「梆(ほう)」と呼んでいます。
なぜ魚形を用いるかは、魚が昼夜眠らず醒めていることから、
修行者が寝ることも忘れ、道を修するいましめとしたもの、
といわれますが諸説があり、明らかではないようです。