過去の法話
生死(しょうじ)
(平成28年 2月の法話)
「生(しょう)を明らめ死を明らむるは
仏家(ぶっけ)一大事の因縁なり」
生と死は「生死」とひとつにして、
私たちの人生の全体、いのちの全体を表現します。 「生死」とは、生をうけ、老い、病み、死していく
私たち自身のことをいうのです。
生老病死という苦しみに直面する私たちの、
この避けることのできない人生の実相を深く見つめ、
私たちのいのちとは何なのか、
私たちは人生をどう生きていけばいいのかを、
明らめる(=あきらかにする)ことが
最も大切なことであるのだと道元禅師は示されているのです。