過去の法話
檀徒について ~その2(平成26年 1月の法話)
檀那寺、檀徒、檀家も、仏教の梵語のダーナの意あらわしたものです。
ダーナ、すなわち布施には、法施と財施の二つがあって、
財施は法施をともない、法施には必ず財施がなければなりません。
この法施と財施のいずれが欠けても、布施の功徳はあらわれない、
とさとされています。
布施をいただくときに
「 財法二施功徳無量檀波羅蜜具足円満 」と、唱えますが、
これは前に述べた布施の功徳を唱えるのです。
現在は、簡単に、檀那寺とか檀徒とか言いますが、
その内容には以上のような深い意味があり、
その意味から生まれた、数百年間のお寺と檀徒の結びつきであり、
これはまた、先祖の信仰のあらわれということになるのです。