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曹洞宗 随昌院
〒410-2315
静岡県伊豆の国市田京1075-8

過去の法話

坐禅について ~その2(平成25年 6月の法話)

坐禅は、ときと、ところ、をえらぶことが大切であります。

まず、仏前に焼香、合掌、礼拝(らいはい)いたします。
そして、静かに坐につきます。
坐の組み方、心の調え方は、
詳しくは、檀那寺の方丈さまにおききください。
聞くことが困難であれば、一応、正坐の方法ですわり、
後で正しい方法を聞く機会を得てください。

この際、坐蒲(ざふ)という丸い形の布団をお尻の下に敷くのですが、
それがなければ、座布団を四つ折りにして間にあわせます。
背骨の、お尻に近いところに、グーッと力を入れれば、
自然に下腹に力がはいります。
そして呼吸をととのえます。
呼吸をととのえる方法は、鼻から吸った呼吸を、ウームと鼻から出す。
その場合、音を立てないで、呼吸を乱さないように、
静かにウームと呼吸を吹き出す。
この方法を繰り返しているうちに、
身も心もさわやかになり、いつしかその身そのまま、
仏の世界に安住している自分をさとることができます。

坐は十分でも二十分でも、また一時間でも結構ですが、必要なことは、
一回より二回と、坐の回数を重ねることが、最も大事で、
坐を重ねれば重ねるほど、坐のときの仏ごころが、いつも身につき、
平素の動作の上の人格となり、ほかの人々を感化する力、
導く力となってあらわれます。これを坐禅の妙徳と申します。