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仏法僧の三宝 ~その2(平成25年 3月の法話)
私たちが仏になるために、仏の道を歩むために、
身と心に相続する十六条の戒法があります。
その第一がこの三宝帰依の戒法で
帰依三宝 ── 十六条の戒法はことごとく、
この帰依三宝が根本となっています。
無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧とお唱えして、
帰依のまこと、信仰のまごころを、あらわすのであります。
この三宝は、
仏宝 ── さとりの本体 ── めざめたる者
法宝 ── さとりの法門 ── めざめさせる力
僧宝 ── さとった人々 ── めざめた者の集まり
となり、また別の言葉であらわせば、
仏は最も尊い人格であり、法は目に見、耳にきく
すべてのものの法則(きまり)であり、僧は、争いのない
和合体(平和)であるということになります。
そして、この三宝はひとつひとつが別個のものでなく、
仏は法によって現われ、法は僧によって伝わり、
僧は仏によって尊さがあらわれます。
そして、三宝ことごとくがひとつの輪となって、
帰依のすがたとなり、わが宗の信仰の中心となっているのであります。