お釈迦様（平成24年 4月の法話）

四月八日は、お釈迦様ご生誕の日です。
今から二千五百年前、ヒマラヤのふもと、
カピラ国の王子として浄飯大王、摩耶夫人の父母のもとに、
ルンビニーの花園でお生まれになりました。
「シッダルタ」とお呼びしますが、後のお釈迦さまです。

ご誕生のとき「天上天下、唯我独尊」（天にも地にも我一人）
と仰せられたと伝えられていますが、
お寺では花御堂をかざり天地を指した誕生のお姿を安置し、
甘茶をかけてお祝いする「花まつり」を行います。
甘茶は竜王が産湯として、甘露の雨を降らせたという伝説にちなむ、
花まつりには欠かせないものです。

飲むだけでなく、墨をすって
「昔より卯月八日は吉日よ神さけ虫を成敗ぞする」と書いて、
その紙を逆さに貼って虫封じにする風習もあります。